砂川市一家5人死傷事故について

判決言い渡し(11月10日)・・・懲役23年の満額判決

社会から強い注目を浴びていた砂川市一家5人死傷事故の判決は11月10日16時、言い渡された。焦点は「共謀による危険運転致死傷罪」が成立するか否か。

裁判では成立が認められた。

そして両被告ともに検察の求刑通り懲役23年となり、道内各局では札幌地裁前から生中継を行い、16時近くにまずSTVがニュース速報を流した。その後の道内ニュースもこれがトップ扱い。

一般道を並走して時速100キロを超えるスピードで交差点に進入し、第三者を死傷させた今回の事故はこれまでに例を見ないほど甚大かつ悲惨なもの。飲酒した上、飲み直しのための移動で必要もないのに高速で競い合った挙句、赤信号を無視し重大な事故を起こした被告の身勝手さは想像を絶するほど悪質であり、その刑事責任は類を見ないほど重い。谷越被告は責任逃れの弁解に終始し、真摯な反省が見られない。古味被告も同様に真摯な反省の態度が見られず、その責任の重さは谷越被告と変わりがない。よって両被告を法律の上限である懲役23年とする・・・・。

(判決要旨より筆者が抜粋。参考文献 北海道新聞 11月11日付け朝刊)

判決が言い渡された瞬間、法廷内はざわついたという。最初から論理破たんのまま検事に遊び半分で挑んでいるのだから勝ち目がない。

裁判長もその姿には「責任逃れのための弁解に終始」「想像を絶するほど悪質」「真摯な反省をしているとは認めがたい」と3連コンボである。

両被告ともに控訴(11月18日、24日)

刑事事件の判決に不服があれば14日以内であれば控訴可能である。10日に判決を受けた両被告は「判決を不服」として、古味が11月18日付けで、また谷越が同24日付で控訴した。古味の控訴理由は以下の通り。

古味被告側は、事故は谷越被告が起こしたとして無罪を主張していた。(2016/11/21-17:48)

引用元:時事ドットコム

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112100623

古味は「事故は谷越被告が起こしたもので、俺は直接関わっていない」として無罪を主張しているのだ。

控訴審は2017年4月14日に決定(1月12日)

一般論で言った場合、控訴審は裁判のやり直しでは決してない。間違いが無いように訴訟にあらわれた証拠資料と証言を照らし合わせ、過去の判例を鑑みた上で判決を言い渡している以上、判決に間違いはない。公正、真実、正義。それらがなければ、裁判制度など絶対に成り立たない。表向きはな。

だから控訴審は、一審判決を初めからやり直すための裁判ではないのだ。

つまり、どちらか一方が他方へ罪を擦り付けて無罪を主張しても、第一審で事件の核心についてモヤッとボカした上に物理の法則を無視した変な供述に終始して真面目に臨戦しなかった時点で控訴しても勝ち目無し。

また「責任逃れのための弁解に終始」、「想像を絶するほど悪質」、「真摯な反省をしているとは認めがたい」とは1審の裁判長の弁だが、筆者も刑事事件のニュースでかつてここまで裁判官の心証を悪くさせた最悪な被告を知らない。

万が一にも彼らが逆転勝利する場合、新たに彼らがまったく別個の有力な証拠を提出しなければならない。

もっとも、逆転勝利どころか本件の控訴審については棄却される公算が大きいのである。

2017年4月14日、控訴審初公判

4月14日、札幌高裁にて本件の控訴審が行われた。

14日の控訴審で、弁護側は「共謀はなかった」として量刑不当を訴えましたが、札幌高裁の高橋徹裁判長は、「暗黙の了解のもと暴走行為に及んだことは容易に認められる」として一審判決を支持、2人の控訴を棄却しました。

典拠元
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170414-00010000-hokkaibunv-hok

谷越は棄却の判決が出ると放心状態なのか無言だったという。なお、今公判では古味は出廷していない。

谷越は本公判の被告人質問に対して『一生をかけて償っていくのが自分の生きる意義です』と答えた一方、高橋裁判長は一審札幌地裁の判決同様「類を見ないほど悪質」と強く非難したのである。

また、遺族は懲役23年の判決が覆されなかったことに安堵を覚えた一方で、23年という判決にはやはり短いという気持ちを持っていると支援者の弁護士が取材に答えている。

2017年4月21日、上訴権放棄

谷越被告が「遺族のため一日も早く刑に服するのが、今の自分にできること」として、残されたたった一度のチャンスである最高裁への上訴権を放棄することが分かった。意図は不明だが「遺族らの気持ちを考え一日も早く刑に服するのが、今の自分ができることと考えた」とするコメントを書面で発表。

2017年4月28日、控訴期限最終日に古味被告が上告

古味被告は「事故は谷越が起こしたもので自分は関わっていない」として期限最終日に上告。

2018年10月23日、古味被告の上告が棄却され、懲役23年が確定

最高裁に上告していた古味だが、10月23日に棄却された。これによって一、二審判決が確定する。弁護士との契約もここで終了となる。

北海道砂川市で2015年6月、車2台で暴走し、一家5人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた無職古味竜一被告(30)について、最高裁第2小法廷(鬼丸かおる裁判長)は25日までに、被告側の上告を棄却する決定をした。懲役23年とした一、二審判決が確定する。決定は23日付。

典拠元 https://www.jiji.com/jc/article?k=2018102501039&g=soc

2017年4月14日に控訴審判決が出て、予想通り即日棄却、そして同月21日に谷越被告のみ上訴権を放棄し、懲役23年が確定。そして古味が2017年4月28日に上告をしていた件で、2018年10月23日、上告棄却の判決が出て、古味被告の懲役23年が確定した。

このように被告のみっともない主張に終始したこの事件の裁判も一区切りがついた。

裁判で刑が確定すると、すぐさま刑務所に押送されるのではなく、拘置所内で適性検査などを受け、押送される刑務所が決定される。拘置所では許されていた外部の出前も刑務所では当然できない。

社会から完全隔離され丸刈り頭で相当厳しい規則とオリの中のイジメに沿って淡々と反省の日々を過ごしていくことになりそうだ。

二人の行先は刑期8年以上の初犯者(重罪初犯者)を収容する男子刑務所である千葉刑務所、または交通刑務所と俗称で呼ばれる市原刑務所への押送となるはずだ。いずれにせよ2040年ごろには出所する。

「砂川飲酒ひき逃げ事件」および関連する諸事件まとめ

  • 被疑者は車両2台で推定時速120キロから150キロを出し、公道レース遊びをしていたと報じられた。
  • 古味はピックアップトラックの後部荷台をおろし、レース仕様にしていたと報じられた。
  • 古味は酒を抜いてから翌日、砂川署に出頭したため、アル検による反応は無しと報じられた。
  • 古味は事故から1時間後に砂川市立に駆け込んで病院関係者に一喝され追い返されたと報じられた。
  • 被害者側の信号は青だったことが現場の給油所の防犯ビデオ解析で判明済みと報じられた。
  • 事件前に砂川警察署に二人に関する通報は一件もなかったと報じられた。
  • 古味容疑者はスナックの女にだけは優しかったと道新に報じられた。
  • 被疑者は「俺らのバックにヤクザいんの知ってんの?」と近隣住民を脅迫していたと報じられた。
  • 同乗者は不起訴に。刑事処分なし。
  • 同乗者も暴力常習犯。妻をタコ殴りにして市営団地の階段の踊り場を血の海にしている。
  • 被害者家族の次女は大けがを負ったが回復し、札幌市内の病院でリハビリ中(2016年2月16日道新朝刊の報道)。
  • 被害者家族の次女は脳に重い障害を負ったとの報道(2016年6月6日毎日朝刊の報道)。
  • 被害者遺族は激しい報道合戦に強く憤っている(2016年2月16日道新朝刊の報道)。
  • 被害者遺族は被告らに対して「早く罪を認めてほしい」と願っている(2016年2月16日道新朝刊の報道)。
  • 砂川市議や砂川警察署員、北海道新聞配達員も飲酒運転を公然としている。
  • 事件から1年を目前にして今度は小学校運動会で保護者が飲酒、車を運転し帰宅か。
  • 事件から1年を目前にした砂川市の飲酒検問にて、逃走車両発生!署員の変な誘導でパトカーも事故
  • 事件から1年2か月目にして裁判の日程が10月に決定。
  • 公判で両被告ともに無罪を主張。
  • 2016年11月10日に懲役23年の実刑判決。人殺して子供みたいな言い訳してたら満額判決喰らった。
  • 両被告ともに控訴。
  • 2017年4月14日、札幌高裁で控訴審裁判が行われ、高裁は地裁判決を全面支持し即日棄却。
  • 2017年4月21日、谷越被告のみ裁判闘争から離脱し上訴権を放棄。同被告の懲役23年が確定へ。
  • 2017年4月28日、古味被告が控訴期限最終日に上告。古味だけは最高裁判所へ。
  • 2018年10月23日、古味被告の上告が棄却され、懲役23年が確定する。


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