砂川市・飲酒ひき逃げ死亡事件まとめ

中空知の事件事故
この記事の所要時間: 10946

裁判開始

本事件の公判は札幌地裁(田尻克已裁判長)で裁判員裁判として10月17日から始まった。10月28日に第9回結審、そして11月10日に判決が言い渡し予定となっている。

初公判からこれまでの公判における大まかな流れは全て報道されたニュースをもとに筆者が端的に記録した。

一部では谷越と古味のみならず、彼らの弁護士までも批判されている。

初公判の10月17日、事故現場の交差点を通るとマスコミのほか、何の意味があるのか不明だが、例のスタンドの裏に制服が。長男がひきずられた例の側道にはレーダーレス白黒が一台とパフォーマンスを披露。

第一回公判(10月17日)「ことさら赤信号を無視していない」

17日の公判第一日目は谷越と古味らの認否が焦点となった。傍聴は抽選式が導入され、検察審査会で事前に抽選券が配布され、50名程度の傍聴希望者が選ばれたとのことだ。被害者側の遺族が傍聴に訪れたほか、被害者が通っていた砂川高校の元校長、それに被害者長女の親友であった看護学生の女性も参加したという。

そして、午前10時ごろから始まった公判に姿を見せた谷越と古味の二人は頭を短く刈り上げて、黒いスーツ姿であった。

初公判で谷越被告は飲酒運転は認めたものの、「共謀してはいませんし、ことさら赤信号を無視したわけでもありません」と否認。古味被告もひき逃げは認めつつも共謀を否認。

検察側は、冒頭陳述で、「2人は、19秒前から赤信号だと分かる状態だった。高速での競争を楽しみ、ことさら赤信号を無視した」と指摘。

検察は冒頭陳述で事故の直前、谷越被告の車は最大で時速170キロ、
古味被告の車は130キロのスピードを出していたことを明らかにした

典拠元 NHK札幌
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20161017/5215782.html

谷越は「床に落ちたサングラスを探していた。そのために信号を見落としたかもしれない」という主張をした。なお、逮捕直後の供述で谷越は「信号は青だった」と言っている。

古味のほうは自身のひき逃げを認めている。

古味被告は裁判で一家5人を放置したひき逃げについて問われ、「間違いありません」と述べましたが、弁護士は「被告は人をひいた認識はない」などと無罪を主張しました。

典拠元 http://uhb.jp/news/?id=334

しかし、どうやら古味とその弁護士ではその思惑に違いがあるらしい。

第二回公判(10月18日)「オレ、飲んでないって言うわ」

komikakushitaie古味が車を隠した滝川市内の知人宅(滝川市滝の川町)
画像典拠元「今日ドキッ!:HBC北海道放送」

公判第二日目は谷越と古味らが実際に出していた自動車の速度などが焦点となった。第二回公判では証人尋問がメインとなり、事故直後に古味が逃げ込んて車を隠した滝川市の知人との生々しい会話が明らかにされた。

その過程で古味は当時、こう発言していたという。

「オレ、飲んでないって言うわ」

出廷したのは実に19人もの証人。このうち、検察側の証人は事故の第一発見者を含めて3人だったという。

去年6月、砂川市の交差点で一家5人が死傷した事故の裁判員裁判で、きょう、事故の第一発見者が証人として出廷しました。第一発見者は、事故直前、「自分の2倍くらいの速度で2人に追い越された」と証言するなど、事故直前の様子を語りました。きょうの証人尋問では、検察側の証人がほかにも2人出廷し、証拠として提出されている現場付近の防犯カメラの映像について証言しました。

典拠元 STVニュース
http://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t000000a7fb.html

被告らに事故直前、追い抜かれたドライバーも出廷し「自分が60キロで走っていたので、(被告らの車は)その倍くらい早かった。追い抜いて行った車は煙が出るほど速度が速かった」などと証言した。

「私は時速60キロくらいで走っていましたが、自分の倍くらいの速度で左から追い越していきました。排気ガスがもくもく出るほど加速していきました」
典拠元
http://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t000000a7fb.html

また、古味は車の隠匿やナンバープレートを外すことを頼んだ滝川市の知人に対して「オレ、たいした飲んでないし時間たって検知されないから”飲んでない”って言うわ」と話した。

さらに「警察に出頭したときに不利になるから(はずした)ナンバープレートつけといて」
とナンバープレートをつけるように頼んだことがわかった。

また別の友人は「”自賠責に入っていないから街路灯を弁償できないと思ったので逃げた”と言えばいい」
かなり積極的に古味にアドバイスしたことも判明した。

さらに、鑑定を行った「北海道警察本部刑事部科学捜査研究所の職員」が証人として出廷。

それによれば、古味側が約130キロ、谷越側が170キロの猛スピードで運転していたことを証言した。

また、「防犯カメラの映像を捜査した警察官」も出廷、事故現場の交差点に所在するガソリンスタンドに設置された防犯カメラについて「被告らの信号は赤だった」と証言した。防犯カメラは5か所。

検察側が招致した3名の証人は第一発見者の民間人一名、警察関係者2名の計3名と思われる。

第三回公判(10月19日)「両被告の車は発進から約400Mで時速130キロに達した」

事故の鑑定を行った北海道警察本部刑事部科学捜査研究所の職員が証人として出廷。被告らは事故現場1.8km手前から猛スピードで暴走していたと鑑定結果を証言。

 砂川市で昨年6月、歌志内市の会社員永桶弘一(ながおけこういち)さん=当時(44)=ら一家5人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた建設業谷越隆司(たにこしりゅうじ)(28)、無職古味(こみ)竜一(27)両被告の裁判員裁判第3回公判が19日、札幌地裁(田尻克已裁判長)であった。事故現場までの防犯カメラ映像を鑑定した道警職員が、両被告の車は発進から約400メートルで「時速130キロに達した」と証言。検察側は、両被告が時速100キロ以上の高速走行をしていた距離が約1・8キロにわたる可能性を指摘した。

両被告の車は、現場の約2・2キロ手前の交差点で赤信号のためいったん停止したとされるが、交差点から約400メートル先の中古車販売店の防犯カメラには、2台の車が別々の車線を近接して高速走行している映像が残っていた。

典拠元 北海道新聞WEBサイト
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0328763.html

また本公判では青果店やガソリンスタンド以外にもコンビニ2店舗、中古車販売業者1店舗の防犯カメラによる証拠映像があったことが判明。それらも警察は任意で提出を受けて捜査をしていた。

第四回公判(10月20日)「”おばさんビール3つ!”とジョッキを上げて頼まれました」

証人尋問は第4回公判の今回も続いた。今回は被告の飲酒量について新たな証言が明らかになる。本公判では、谷越と古味らが事故を起こす直前に酒を提供した砂川市内の飲食店の女性店主が証言台に立った。証人の女性店主の店は谷越の「行きつけの店」であった。STVでは柳通りを映していた。

なお、同店舗が被告らに酒を提供した行為は罪に問われていない。

「おばさんビール3つ!とジョッキを上げて頼まれました」そう証言した。
さらに女性店主は「谷越らは最低でもビールを2本飲んだ」と証言。これまで谷越の弁護士は「谷越被告はビール一口と焼酎一杯しか飲んでいない」という主張をしているが、今回の飲食店の女性店主への証人尋問で谷越側の主張が否定された結果となった。

また、女性店主は「谷越らが車で来ていたならアルコールは勧めませんでした」とも証言した。

HBCニュースによれば、証言を終えて証人席を離れる女性店主に向かって(女性店主が不利な証言をしたにもかかわらず)谷越は笑顔で何度も会釈をしたそうだ。サイコパスって知ってる?

この店は、谷越被告らの行きつけの店で、谷越被告は、自分にとって不利な証言をしたにもかかわらず、店主が法廷を出る際、店主に対し、笑みを浮かべ何度も会釈をする場面もありました。

典拠元 HBCニュース「砂川5人死傷裁判 被告の飲酒量に新証言」2016年10月20日 19時56分 更新

ほかに事故の見分を行った警察官が証人出廷し、約700メートル前から赤信号を認識できたとの検分結果を証言した。しかし、谷越側の弁護士は「走行中と停車中とで見え方に違いはないのか」と反論した。

第五回公判(10月21日)「おい、信号赤だ」

前回に引き続き、第5回公判でも証人尋問が行われた。 今回はついに、同乗者への尋問が行われたが、出廷したのは谷越側の一人と古味側の一人の計2名のみ。同乗者の一部については、すでに上砂川や砂川から逃げ出したとも聞いている。

なお、「被告らの普段の暴走行為を知っている知人」が本日、検察側の証人として出廷する段取りを検察としていたのだが、この証人は当日になってトンズラした。後述するが、この人物については25日公判に「ある方法」がとられて強制的に出廷させられた。

「赤信号を無視して猛スピードで進入した」

古味の助手席に乗っていた同乗者は直前に「おい、信号赤だ」と古味に伝えた。
しかし、古味は一切減速せずに赤信号の交差点へ突入したという。
古味はこのことについて「車の窓を開けていてよく聞こえなかった」と答えている。

一方、谷越側の同乗者は「携帯電話を見ていて信号は見ていない」と証言。谷越も「サングラスを落として拾おうとしたので信号は見落とした」と苦しい言い訳。

「負けたくないような気持ちがあったと思います」

典拠元 HTBニュース「砂川死傷事故 「信号が赤だぞ」と言ったと証言」2016/10/21(金) 11:45
http://www.htb.co.jp/sp/news/article02.html

ページの先頭へ