砂川市・飲酒ひき逃げ死亡事件まとめ

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砂川飲酒ひき逃げ事件の裁判は2016年10月17日に決定!争点は「危険運転致死傷の共謀」

2016年8月の後半になり、砂川飲酒ひき逃げ事件の公判が2016年10月に開かれるとの報道がなされた。

できれば傍聴へ出向き、拘置所の栄養不足の無料食を1年半食べて痩せこけた古味や谷越を目の前で見たい。ホリエモンか。

一方、北海道新聞2016年6月5日朝刊で、砂川5人死傷事故が一面トップおよび第二社会面にて報じられていた。

被害者遺族の言葉として、「同乗者が不起訴になって普通に生活していることが悔しくてしょうがない。一家は加害者全員に殺された」というコメントが掲載されており、心が痛む。

砂川5人死傷事故、遺族のコメント全文 | どうしんウェブ/電子版(社会)

9月16日、谷越と古味の2被告が起訴事実を否認へ (読売新聞)

谷越と古味の両被告が10月から始まる裁判の中で起訴事実を否認する方針であることが読売新聞で報じられている。

具体的には検察側が主張する「危険運転致死傷の共謀」について二人は否認する方針であるという。

典拠元 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160916-OYT1T50010.html

社会を震撼させたそのほかの飲酒運転死傷事件についての考察

さて、2014年に小樽市で起きた飲酒運転によるひき逃げ事件では犯人の海津被告が事故前、12時間にわたって事故現場近くの海岸で飲酒をしていたことが判明している。

女性を轢いた後に平然とタバコを買いに行くなど、人の命よりタバコ。

この事件では小樽市内の道路で岩見沢市の生鮮日の出に勤務する女性など4人が、海津の運転するチェロキー(時速100キロ)でひき逃げされ、このうち3人が死亡した。女性らは同級生だったという。

当初、検察は海津被告を軽い道交法違反と自動車運転処罰法違反の罪で起訴しようとしたのだが、遺族はそれが許せないとして、より重い「危険運転致死傷」で起訴せよ!と七万人の署名を集めてのけた。

検察は再捜査をした結果、被告は酒に酔って正常な運転が困難な状態だったと判断し、結果的に検察はより重い「危険運転致死傷」に変更して起訴し、裁判所はそれに従って被告に懲役22年というマンガク判決を出した。

判決の瞬間、傍聴席では「うおー!」という歓声が響いたという。

なお、被告の海津は判決を不服として即日控訴をしたが、2015年12月に札幌高裁に棄却されている。海津は2016年7月現在も最高裁へ控訴を続けており、どうにかして刑期を短くしたい模様だ。

犯罪者が控訴を続けるのはその裁判の期間中、拘置所にいる間も刑期として換算される場合があるからだ。世間に叩かれようが、ダメもとでも控訴したほうがお得という考えだ。

拘置所には強制労働もなく、ただ飯で読書三昧の合法ニートが可能とあらば、控訴しない手はないと考えるのだろう。国民年金の取り立てもここには来ない。

なお、海津は事故直前、裁判所に自己破産を申請し受理されており、借金がチャラとなっている。民事の損賠で取ろうと思っても何も持っていないという。あの車誰の?

小樽事件・小樽判決が今後、砂川飲酒ひき逃げ事件を裁く上での重要な指針となるやもしれないことは言うまでもない。

さて、谷越と古味の懲役の予想であるが、刑法学者の板倉宏氏によれば、谷越は逮捕容疑の危険運転致死傷で懲役18年になるそうだ。また、長男をひき逃げした古味は、懲役10年ほどになるという。ただし、古味については飲酒運転発覚を恐れて血液中の濃度などを下げる目的で現場を離れることを処罰する、『発覚免脱罪』が立証された場合は、さらに3年ほど上乗せされることになるそうだ。

二人が信号は赤だったとか青だったとか、主張を変えるのも裁判官にとってはとても心証が悪くなるとのことだ。

典拠元
http://www.news-postseven.com/archives/20150618_330406.html

たとえ罪を素直に認めて反省しているふりをしても、刑期が5,6年で済むことはなく、その先に待っているのは懲役という名の個性を埋没させた長いつまらない単純労働の毎日ということか。そう、自称”アットホームな職場です!”とそっくりなとこ。国営ブラック企業で日給100円くらいで働くのだ。「アイツ、北海道の例の飲酒の・・」「エッ!あの砂川で轢き摺った奴か。よっしゃ」と、子持ちの同囚に妙な正義心と暇つぶしでイジメられるのだろうか。

当然、暴行はすぐさま風呂でアザを見られて判明するので、刑務官から「てめえ、そのアザなんだ」と事情聴取がなされるが、刑務所ではブラック同様に言葉でのからかいや、精神的虐待、メシの取り上げ、小便飲ませなどの「見えない系イジメ」が横行するそうだ。

しかし、彼らの入るのはおそらく交通事犯を専門に受け入れる市原刑務所か加古川刑務所と言われており、どちらも「開放的処遇」として運営されている通称「交通刑務所」である。

交通刑務所は一般刑務所に比べて規則が緩く、刑務官のイジメも比較的軽く楽な刑務所として知られており、砂川で一家4人を殺した犯人らでも比較的穏やかに受刑者生活を送れるという。しかし、谷越と古味が交通事犯専門の穏やかな開放的処遇の市原刑務所で、醤油や味噌を週休二日で作る単純労働と週に何回かある「講習」という道徳の授業みたいなものを受ける毎日を13年程度続けても遺族らの心には何も響かないし、飲酒運転による死亡事故は今後も無くならないだろう。

遺族が望むことはただ一つ、犯人が奪った命を返すことだ。しかし、それはかなわない。

今後、古味らは反省するふりを10年以上は続けて、優良受刑者となり、さらに運がよければ身元引受人がつくなどして、実際の刑期よりも数年早く仮釈放で出られることもあるだろう。

いずれにせよ、小樽同様、砂川飲酒ひき逃げ事件はかなり注目を集める裁判となることは絶対に間違いない。むしろ、世間様の海津叩き熱のさめた今、へたをすれば小樽以上の注目を集める可能性もある。2006年に起きた「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」でも追突された被害者の家族のうち3人が死亡し、危険運転致死傷罪と道路交通法違反を併合した懲役20年の刑が犯人の元市職員の男に下っている。

なお、「福岡海の中道大橋飲酒運転事故」の裁判では被告人の車に同乗していた同乗者も証人として出廷させられている。

砂川飲酒ひき逃げ事件での谷越、古味の各同乗者も証人として出廷させられる公算が高い。拒否した場合は裁判所から勾引状が発布され、特殊警棒を持った検察事務官または警察官に引っ立てられて、裁判所まで強制連行される「勾引」もあるようだ。

まさか谷越らに毎晩飲ませていた砂川滝川近辺の飲食店も証人出廷だろうか。さあ?

裁判所から証人として呼ばれながら(召喚),正当な理由がなく出頭しない場合には,勾引といって強制的に裁判所に出頭させるための手続が採られることもあります。

典拠元 裁判所公式サイト
http://www.courts.go.jp/saiban/qa_keizi/qa_keizi_24/index.html

ただ、谷越はともかく、翌日出頭した古味の血液からはアルコールが検出されなかったという事実は、裁判にどう影響を与えるだろうか。

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