砂川市・飲酒ひき逃げ死亡事件まとめ

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第六回公判(10月25日)「できれば昇太がやられたことを本人にもやってほしい」

25日は第6回公判となる。永桶文恵さんの母、廣澤千恵子さんが4人の遺影とともに証言台に立った。

永桶夫妻と子供らは週に一回程度、廣澤さんの家へ遊びに来てご飯を食べて過ごしたという。

廣澤さんは「事故が起きて家族を失い、自分一人になってしまった」と涙で声を詰まらせながら証言した。

また、検察から「被告人に対してどんな気持ちですか」と問われた廣澤さんは
「できれば昇太がやられたことを本人にもやってほしいし、一生ここから出さないでほしいです」と証言した。

遺族を支援する山田廣弁護士は遺族のコメントとして「被告らに反省の気持ちや態度は全く感じられず、絶対に被告らを許すことはできない」と語った。

砂川市で一家5人が死傷した事故の裁判員裁判。6日目の25日は、事故で娘を亡くした遺族の女性が証言し、被告の男らに厳罰を望みました。25日の裁判には事故で亡くなった永桶文恵さんの母、広沢千恵子さんが証人として参加しました。谷越隆司被告と古味竜一被告は、去年6月、砂川市の国道で、赤信号無視で軽乗用車と衝突するなどして永桶弘一さん一家5人を死傷させた危険運転致死傷などの罪に問われています。証言台に立った遺族の広沢さんは、「仕事、結婚、成人式など楽しみにしていたが、もう叶わない」と涙ながらに訴えました。また広沢さんは事故の直前まで一家5人と会っていて、見送りの際「事故に気をつけるんだよと、手にタッチして帰って行った」と思い出を語ったうえで、「被告側から謝罪はない」「一生ここから出さないで欲しい」と厳罰を望む証言を行いました。裁判ではあす被告人質問が行われます。

典拠元 HTBニュース
http://www.htb.co.jp/news/index.html#article01
2016/10/25(火) 17:24

なお、21日には被告らの知人である男性(道新では同乗者との表現ではなかった)が証人出廷する予定で検察からも説得を受けていたが拒否。

このため裁判所は強制的に出廷させる「勾引」を実際に行い、特殊警棒を持った検察事務官もしくは警察官に引っ立てられた当該人物は25日公判に出廷させられた。

この証人である知人男性は出廷しない理由について「家族に不利益が及ぶから」と話したという。

 25日の公判では、21日に証人尋問を予定していたものの、出廷しなかった被告の知人男性に対し、札幌地裁が強制的に法廷に出させる「勾引(こういん)」の手続きを取り、男性が出廷した。

両被告の日ごろの運転状況を知る人物とされ、検察官が証言するよう説得したが、男性は「家族に不利益が及ぶから話せない」などと拒否。検察側は、男性の捜査段階の供述調書を地裁に証拠請求した。

典拠元 北海道新聞「刑務所から一生出さないで」 砂川5人死傷、公判で遺族 10/26 07:00
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0331032.html

一方、毎日新聞の報道によれば、札幌地裁で勾引手続きがとられるのは非常に稀だという。

北海道砂川市で昨年6月に一家4人が死亡し1人が重傷を負った交通事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などに問われた谷越隆司被告(28)と古味(こみ)竜一被告(28)の裁判員裁判の第6回公判が25日、札幌地裁(田尻克已裁判長)であった。

(中略)

札幌地裁は、21日の証人尋問に出廷しなかった被告の知人男性に対し、刑事訴訟法に基づき強制的に出廷させる勾引状を発付した。同地裁では2008年から15年までに5件しかなく、証人を対象にするのは極めて珍しいという。この日出廷した男性は被告らが日常的に行っていた「暴走行為」を知る証人とされたが、「家族などに不利益になる」と証言を拒否した。

典拠元「砂川の車衝突事故 被害者母、声詰まらせ 被告知人に勾引状 公判 /北海道」 毎日新聞2016年10月26日 地方版
http://mainichi.jp/articles/20161026/ddl/k01/040/123000c

“家族”とは自分の家族なのか谷越や古味の家族なのかは不明。また、”不利益”とはどのようなものなのかも不明だ。いわゆる「報復」を恐れているのだろうか。

第七回公判(10月26日)「競い合っていない。ただ谷越の後についていっただけ」「事故は谷越被告が起こしたもので、オレは直接関わっていない」

26日は第7回公判となる。本公判では古味被告に対する被告人質問となった。

古味は本公判において「普段から信号待ちで急発進して谷越と速さを競ったことはある」と認めつつも、今回の事故時に限っては「競い合っていない。ただ谷越の後についていっただけ」と答えた。

ひき逃げについて、古味は「一瞬のことで分からなかった、飲酒していたので見つかるとまずいと思い逃げた」と答え、ひき逃げを否認した。当初の報道では、「車についた血が洗い落とせないから出頭した」という知人の証言があったはずだが。

なお、古味の飲酒の量は当初の「ビールを一杯」どころか、谷越と会う砂川市柳通りのスナック来店直前に「カラオケでカクテルを2、3杯」および「自宅や友人宅で缶ビール3本以上」とかなり大量に飲酒をしていたことが分かった。そして、その後に谷越被告と共にスナックででもビールや焼酎を飲んだわけだ。

スナックでの二人の飲酒量については前回の公判における証人尋問で女性経営者が証言している。

古味の同乗者は事故後、古味に対して現場に戻るように言ったが古味は何も言わなかったという。
また古味は検察側からの都合の悪い質問には「覚えていません」を連発した。

検察側は古味被告の友人の供述調書を読み上げた。それによれば以下の内容であった。

「古味も谷越もお互い負けず嫌いで、常にとばしている」
「二人が競走するように走るのは誰もが知っている」
「古味は2,3年前に180キロを出したこともあり、助手席で怖くなったこともある」

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画像典拠元UHBニュース

初公判から古味は「共謀もしていないし、ひき逃げもしていない」と危険運転致死傷罪および、道交法違反(ひき逃げ)を否認し無罪を主張している。

また古味は「何かを乗り越えた感覚も、何かを引きずった感覚も一切ない。あったら止まっていたと思う」と述べた。

一方で古味の同乗者は「何かに乗り上げた感覚があった」と答えており、古味と食い違いを見せている。

第八回公判(10月27日)「そのような認識はありません」

27日は第8回公判となる。本公判では谷越被告への被告人質問が行われた。谷越は「赤信号を無視したのはあくまでも(サングラスを拾うために下を向いて信号を見落としたので)過失だった」と主張。検察側が「100キロ以上出していた」とする速度については案の定、「そのような認識はありません」という言葉が谷越から出た。

検察の突っ込みに谷越はちぐはぐで曖昧な回答をした。また谷越は「飲酒運転は事故当日生まれて初めてやった」とした。

検察側:「過去にも飲酒運転はしていたんですか」

谷越被告:「していないです」

検察側:「生まれて初めて飲酒運転をしてその日に事故を起こしてしまったということですか」

谷越被告:「そうです」

典拠元UHBニュース
http://uhb.jp/news/?id=413

谷越は信号は青だと認識していたし赤だったら止まっていたと述べた。

きょうの被告人質問で谷越被告は弁護士の質問に対し「信号は青だと認識していたし赤だったら止まっていた」また、100キロ以上出ていたという速度についても「自分はそのような認識はない」と否定しました。

典拠元STVニュース
http://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t000000cif6.html

また「サングラスを拾うために下を向いていた時間と交差点まで達した速度の矛盾」に対しては検察側から激しいツッコミが出たようだ。

(検察)「足元に落としたサングラスを探していた5秒〜6秒の間で、450メートル先の交差点まで行ったということですか?」
(谷越被告)「そうですね」
(検察)「もし、そうであるならば時速270キロで走っていたということになりますが」
(谷越被告)「それは違いますね」
また、谷越被告が事故現場の信号は青だと認識していたと話したことに対し、検察はつじつまが合わないと反論しました。
(検察)「450メートル手前から青信号を見たとするならば、時速46キロ〜47キロで走っていたことになります。合わないですよね!」
(谷越被告)「合わないのはわかります」

典拠元 STV「信号無視は過失」の矛盾を指摘」10/27(木)「どさんこワイド179」

http://www.stv.jp/news/stvnews/index.html

なお、26日の被告人質問で古味の述べた「過去、谷越とともに公道で速度を競い合っていた」という供述について、裁判官に「そのようなことをした記憶はあるか」と尋ねられた谷越は「一回もないです」と否定した。

これまで古味被告と速度を競い合った記憶はあるかという裁判官からの質問には「1回もないです」と答え、古味被告の話との矛盾もありました。

典拠元 STVニュース
http://news.hbc.co.jp/10272007.html

HBCニュースによれば、谷越は制限速度以上を出したことはあるという。

「制限速度以上を出したことはあるがレースをしたことはない」

典拠元 HBCニュース
http://news.hbc.co.jp/10272007.html

また、古味同様に今回の事故も「古味を意識して走ってはいない」と主張し、今回の事故でのレースを否定した。また、裁判員からは「サングラスが落ちた理由」を何度か問われた谷越は、あいまいな供述に終始。

第九回公判(10月28日)検察側が懲役23年を求刑

28日は第9回公判となり結審となった。両被告に対し検察側が懲役23年を求刑。両被告は全く表情を変えなかった。

5人死傷「走る凶器に」2被告に懲役23年求刑

検察側は「酒を飲んで高速度で赤信号を無視しており、車を走る凶器そのものにした」として、両被告に懲役23年を求刑した。

 論告で検察側は、「現場は直線道路で赤信号の見落としは考えがたく、両被告は信号無視も辞さないと、互いに張り合って走行していた」として、危険運転致死傷罪の共謀が成立すると述べた。弁護側はこれまでの公判で「競い合っておらず、赤信号を無視するつもりもなかった」などと主張し、共謀を否認している。

典拠元 読売新聞 2016年10月28日 11時44分
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161028-OYT1T50060.html

判決は11月10日予定。

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