滝川市長宅の隣の焼肉屋『楽しい煉屋』が失火で全焼!棟続きの隣の倉庫までガッツリ全焼させる!

renyamoe003

それにしても、「北隣り」は壁が黒くすすけているが、奇跡的に無傷。火が市長の家に燃え移らなかったのはまさに奇跡だ。いや、奇跡などではなく滝川消防の隊員らとキャフス(Compressed Air Foam System)を積んだ滝川タンク2の活躍のおかげと言えなくもないのでは。

renyamoe004
この煉瓦というか瓦礫の山は空知興産の産廃用大型トラックが処理のために運び出していた。

renyagutyagutya_2
すでに隣接する倉庫の取り壊しは行われていたが、一週間後の10月31日、焼け崩れたままになっていた店舗建物もついに解体、すべて取り壊された。横にドヤ顔で鎮座するは文明の利器たるパワーショベル。人夫さんが積み上げた煉瓦と100年の歴史が、失火で燃え尽きるまで、わずか数時間……。道庁の赤レンガみたいに少し燃えた低度なら復旧も出来た。しかし、全焼してしまっては。

Contents

民法における失火ノ責任ニ関スル法律と賠償責任

火災に関係する法律について一般的な事柄をご紹介したい。

広辞苑によれば「失火」とは「過って火災を起すこと。また、その火災」とある。今回の火災は第三者の放火で捜査しているという報道は一切ない。すなわちただちに過ちの火災、つまり失火と断定した滝川警察の捜査能力および、滝川消防の調査能力の高さをあらためて感じる。

そして失火に関する法律である。当然、民法にもしっかりと失火の規定がある。その名も「失火ノ責任ニ関スル法律」、通称・失火法という法律だ。

現在、日本国内では年間5万件の火災が発生し、そのうち、失火による火災は全体の66.4%たる3万3千件余りだという。一般論では過失の度合には軽過失と重過失の2種類があるが、この失火法では例え隣を失火で全焼させたとしても、故意や重過失でない限りは失火者に賠償義務がない、つまり燃やされても賠償請求できないことが明記されている。

これは木造家屋が多い日本の住宅事情から、明治時代に成立した法律だ。

ただ、重過失でなくとも債務不履行に基づく民事損害賠償は通常通り請求できるという。例えば、借りている建物を全焼させてしまった場合は大家に建物代などを弁償しなければならない。もちろん、何をもって軽・重過失とするかは個々の失火による火災の例や、警察の判断であり、我々が関知や判断する立場にない。

だからこそ、このようなもらい火事による泣き寝入りを防ぐためには、火災保険に加入するというのが一般論だ。

もっとも「失火法」は民事上の賠償責任を明確にするための民法であり、刑事罰を定めた刑法の「放火及び失火の罪」とは異なることに留意が必要だ。そのため、失火であっても刑事責任自体は問われ、書類送検される例もある。

なお、法律に関してはあくまで一般論であり、個別のケースで異なるため、個別の店舗および個別の法人に対して述べたものでは一切ないことをここに明記する。参考として以下に弁護士の見解を引用させていただいた。

不注意で火事を引き起こした場合も、罪に問われます。 不注意の程度が軽いか重いかは、普通の人であれば当然払うべき注意を著しく怠ること、すなわち、ほんのわずかな注意を払えば火災の結果を予見し、結果の発生を回避できるのに、そのわずかな注意さえも払わない場合を「重大な過失」、それ以外を軽い過失として区別し、個別の事案ごとに判断していきます。

引用元 「シェアしたくなる法律相談所」における好川 久治 弁護士の解説
https://lmedia.jp/2015/03/01/61522/

ということだ。一般的に火災保険の調査は保険会社の下請けの調査会社が行うが、火災保険に限らず、自動車保険(とくに車両保険など)、あるいはがん保険でも、生命保険でもそうであるように、保険会社は保険金を払いたくないので原因が明らかにならない場合は契約者に因果を含め、不払いにされることが多いことが社会問題になっている。

あろうことか、保険契約者の放火を疑って支払いを拒否する『故意免責』にされる場合もある。

保険会社を相手に何件も不払いの保険金請求の民事裁判が非常に多く起こされている。個別のケースによっては裁判所に放火を認定され、”藪をつついて蛇を出した”ケースもある。

参考事例 刑事事件化前に放火認定 兵庫の民家火災
http://mainichi.jp/articles/20160915/k00/00m/040/161000c

焼肉店の火災原因に見られるダクト火災とは

なおこれも一般論であり、個別の店舗および法人に対して述べたものではないが、全国的に見ると普段から清掃されていない厚さ3センチの油塵(脂と埃の堆積物)が積もった汚ない無煙ロースターのダクト内部に、客の焼いた燃えた肉の欠片が吸いこまれて引火し、閉店後にじわじわと内部で延焼する「ダクト火災」が発生するケースが多いという。これはとくに焼肉店火災に多く見られる出火原因だという。

通常、ダクトには油や発火を防ぐフィルターや防火ダンパーが作動しているが、定期的な清掃や内部点検は欠かせない。素人の従業員では手に負えるはずもなく、定期のメンテナンスを怠ることで作動不良となり、結果的に火災を起こす場合がある。この”ダクトの汚れ”はある人たちの琴線に触れてしまったようだ。

これを防ぐためにはやはり専門業者への清掃依頼が適切だという。専門業者のサイトには以下のような説明があったので引用させていただいた。

ダクト火災は、飲食店の中でもとりわけ焼肉店にとっては大変なリスクなのです。

引用元
http://www.satobankin.co.jp/about/

ただあくまで一般論であり、全国的に見られる焼肉店の火災原因の一例としてのダクト火災を述べたものに過ぎず、本件火災や個別の店舗等についてダクト火災であるなどと当方は一切言っていないことを文頭に次いで再度明記する。

慢心は禁物!楽しい煉屋を教訓として火災の安全管理に万全を

kasairenyasyoubousyawagon

楽しい煉屋と滝消のコラボ。

月曜日、隣の山田水産へ必要な食材を買いに行く。筆者は山田水産店員に昨日の火災について訪ね、見舞う。それは筆者だけではなかった。来る客来る客が、山田水産を見舞う言葉をかけていたのが印象的だった。飛び火しなくて幸いだった。

買い物直後、山田水産の駐車場側から一枚の記録写真を撮った。滝川消防署警防課火災原因調査担当が乗ってきた調査車も今となっては何の調査なんだ月三万円。

なお、滝川消防署は現庁舎の耐震化がネックとなり、2017年夏、國學院短大の道路挟んで向かいに新規移転・新装オープンしている。そうなると現庁舎の存続の可否と、市内中心部における今後の消防活動への影響も気になるところだ。まあ、消防署が近かろうが遠かろうが、全焼するときは全焼するってことは今回の楽しい煉屋の全焼でよく分かった。炎上には気をつけたい。

楽しい煉屋の火災まとめ 

  1. 本件火災は”失火”であった
  2. 出火当時、店内は無人だった。
  3. 火災は6時間後に鎮火した。
  4. 当該店舗と隣接する他社物件の倉庫も全焼した。
  5. 当該店舗の北隣は滝川市長宅であった。
  6. この店舗が利用していた石蔵は1世紀という長い歴史があった。
  7. 失火で全焼した当該建物および、隣接の倉庫は取り壊され現存せず。
  8. この火災を対岸の火事とはせず、他山の石として、防火管理の徹底に努める。

以上のように当該店舗が起こした火災について要点だけ簡潔にまとめた。

とまあ、冬目前にして突如、明治時代の貴重な歴史的石造建築物が失火で焼失したこの出来事たるや、実に衝撃的だったので思わずキーボードに力が入った。最近はタブレットだけど。タブレットは仕事やお料理の注文に便利だね。

滝川の街の発展を100年という長きに渡り見てきたであろう石蔵が、失火により壮絶な最期を遂げたという事象。石蔵の運命のその悲しさ、そして図らずも火事を起こしてしまう我々人間の業の深きは言葉に言い表せない。いかがであっただろうか。

まあ、筆者は小学生のころ駄菓子の黒ちゃんで買った100円のゴムパチンコでレンガ倉庫に石ぶつけてたのは感慨深いけど、彼がこの事実を知ったらどうなるんだろうか……。回る~因果は~悪業の報い~♪バチが~バチバチバチ……おいおいおい。以上、必要以上の○○はしない筆者でした。

火災とどう向き合うか?いかに失火対策をすべきか

火災は恐ろしいものであることに変わりなく、明日は我が身かもしれない。呑気にレポートを書く暇があるなら、火の扱いに対する驕り高ぶりを戒めて日々を生きねばと思い蛇足ながら書き足す。目的は自分のその驕り高ぶる心を疑うためだ。

今年の目標は危険物取り扱いの資格でも取得して、知識プラス技能を新たに身に付けようと思う。危険物の管理、燃焼理論、消火剤の知識、炎上しない身の挺し方……について勉強が必要か?とは言ってもカネにならない資格は食指が動かん。

えっ?今どき乙4も持ってないの?誰が?俺が?火事起こすなよ。はーい。誰かさんにざまあみろって言われるからね。

2019年7月には日本の犯罪史上、最悪レベルの放火火災「京都アニメーション放火殺人事件」が発生し、35人が死亡している。本件は人為的な出火だが、火事の恐ろしさという意味では同じだ。ゴールデンカムイの主人公も放火してんだよなあ……。放火は怖いぜ。

糸魚川市の百五十軒が焼けた大規模火災に言及する

さて、古い建物がやられてしまった火災と言えば、2016年12月に発生した糸魚川市の百五十軒が焼けた大規模火災に言及せざるをえないだろう。失火元のラーメン屋「上海軒」は鍋の空炊きをして外出。その結果、火は次々に近隣へ類焼し最終的には百五十軒が全焼した。人死にはでなかったが、飼い猫や飼い犬を殺された住民は失火者に対してどんな気持ちだろうか。敢えて書きはしないが、書くまでもないだろう。

それを恐れたのか、この店主は火災直後、卑怯にも雲隠れしたのである。今後の書類送検のため当人の居所くらい警察は把握済みなのだろうが。

(笑)

これ、店主が出した失火のお詫び。テンプレ丸出しのお詫びで謝罪という舐めた態度をとりつつの雲隠れの後、店主は警察に書類送検されたとの報道があった(笑)

さて、我々はいかにしてこのような恐ろしい火災と向き合い、どう対策していくべきなのか改めて基本をおさらいしておきたい。

皆さんはご家庭や職場には消火器や消火用具を設置しているだろうか。

消防到着まで自分で初期消火に努めるのは失火者の義務でもある。保険会社や調査会社から出火した時間帯、出火箇所、保険契約の期間や時期、財産の価値などを根掘り葉掘り聞かれて消防署の出した書類との顛末の矛盾点を突き詰められるのは想像するのも嫌なものだ。税務署と保険会社は警察より嫌い。

もちろん矛盾が無ければ何も困ることはないのだが、前述のとおり、保険会社は保険金を払いたくない。そのためには揚げ足を取って、失火者の因果を含める。

火災においてその後の命運を分けるのは初期消火である。いかに自分で早く気付き、自分で火を消すかで勝敗は決まる。まずはその「気付き」であるが、やはり火災警報器の有効性は高い。

現在、火災警報器の設置は義務になっているので、各家庭でも以前に比べて普及がすすんでいるだろう。一方で、初期消火の実行手段である消火器は戸建て住宅の場合、未だ義務化されていない。

義務でなければ置かなくてもよいということは決してない。繰り返しになるが、初期消火がその後の命運を分ける。そして初期消火を確実に行えるのは予め近くに設置している認可された正常作動する消火器だけだ。

筆者が現在自宅に設置している消火器は人体に安全な食品添加物成分が主体の液体タイプの消火器だ。それに加えて二酸化炭素式スプレー消火器具も設置している。

現在主流の消火器は畜圧式と呼ばれるもので破裂事故が起きないタイプだが、旧式の加圧式は使う際に一気にガス圧をかけるために古いものだと破裂事故が多かった。畜圧式は予めボンベ全体に圧力がかかっており、ボンベに損傷があっても圧力が逃げるだけなので破裂はしない。そのため、イザというときに使えなくては困るのでボンベ内の内圧を確認するためのメーターが備わっていることが畜圧式消火器最大の特徴だ。常にメーターの針が適正な値を指しているかチェックを怠らないことが重要だ。

普段からこのような消火器具や火災警報器などをチェックしておき、今後より一層防災意識を高めて生きていこうと思う。

ある人が2015年の10月に火事というかものすごい失火起こした時に筆者も実はホーマックで新たに買ったのだ(笑)。この火災をテレビのニュースで観たとき、思わず震えたからだ。リアル炎上って2ちゃんで言われて嗤われてたけど笑えねえよ怖くて……。

その後、彼は自身のブログで失火騒動を謝罪して「今後は自分が良い方向に変わっていくものと思っています」などと表明している。

ただ、彼の場合はその後に書類送検されたというニュースは出てないので、あれくらいの失火の不祥事をやっても法的責任は問われないんだなあと、妙に関心をしてしまったことも追記しておく。

なによりも、他人の生命財産を奪ってしまうような失火だけは御免こうむる。

どこぞのカラオケ店でワンオペでテンプラ上げさせられ、店長さんにカラの消火器を置かれ初期消火に失敗し、客を死なせて遺族に民事裁判で訴えられて会社と折半で今も遺族に2億円近く払わせられてる女性従業員の佐々木さんを思い出す。ワンオペテンプラってなんかスペースオペラみたいだな。凄まじい人生だ。店長さんもな。底辺で働くとこうなるという警鐘みたいなもんだ。だぁから関係ない話をするなって(笑)この記事のせいで毎日毎日イライラしてるラーメン屋もいるんだから。

もし自分が佐々木さんみたいに奴隷みたいなうんこワンオペ従業員だった場合、気味の悪い店主に「テメエの寸胴の置き方が悪いから火が出たんだろ。俺はこの店の責任者だ。その俺がテメエに責任があるっつってんだ」などとファビョられて証拠ねつ造されて因果を含められたらたまったものじゃないなあ。つってんだぁ。つってんだぁ。金のネックレス首から下げてつってんだあ。

正直な人間なら責任などないのに本当に責任を感じて自殺してしまうかもしれない。そして本当に悪い人間は責任もとらず、自殺などせず、平気な顔で外面だけよく生きていくのである。

次のバイトもチラシで募集すればいいだけなのだろうか。なるべく逃げないように「店入ったばっかで辞めますっておかしいだろ。辞めたらテメエと親を訴えるからな」そう高校生を脅迫するのだろうか。そして結局辞められて「バイトがすぐ辞めるんです」って社長にメールで泣きついてりゃ世話ないわな(笑)

どこぞの女性議員が自分の秘書に身体を揶揄する暴言吐いて中傷し、書類送検された事件ではないが、やっぱり役に立つのは消火器よりもポケットの中のスマホの録音機能なのかもしれない。

あ、火事の記事だった・・・。