「一時停止したときに相手の車が遠くに見えたので行けると思った」
出典 https://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20200318/7000019233.html
逮捕された新十津川町役場の臨時職員はそう供述している。
3月18日朝、新十津川町中央の交差点で車同士が出会いがしらで衝突し、このうちワンボックスカーを運転していた滝川市の37歳の農協職員が死亡した。
現場は町道と道道の交わる交差点、片側1車線の町道が交わる交差点で、農協職員側に黄色の点滅信号、町臨時職員の側に一時停止標識があった。
ワインレッドのトヨタ・プリウスが逮捕された新十津川町役場の臨時職員の車両。 シルバーのワンボックスが農協職員の車両。出典 STVニュース報道
黄色い点滅信号の意味
点滅信号の赤色は停止位置で一時停止してから進む必要があるが、点滅信号の黄色は『歩行者及び車両等は、他の交通に注意して進行することができる』となっている。すなわち一時停止の義務はない。
被疑者は取り調べに対して以下のように供述している。
「一時停止したときに相手の車が遠くに見えたので行けると思った」
遠くに見えた車が予想以上に速く接近したとすれば、それは相当な速度であったことを意味する。となれば、暗に、優先道路側を走っていた『ワンボックス』側の過失を被疑者が主張しているようにも思える。
無論、現時点ではワンボックス側の速度や、臨時職員側が本当に一時停止をしたのかも含めて、警察の調べが続いている段階であり、それらはなんらも確定していない事柄であることをお断りしておきたい。
両車両にドライブレコーダーが搭載されていることを願うばかりだ。自他の過失の有無をどんな場合でも忖度なく、克明に記録してくれるのは、冷酷かつ頼りになるドライブレコーダーという記録装置だけなのだ。
事故現場交差点は地元民が指摘する危険な場所だった?
臨時職員専用の赤いトヨタ・プリウス。 出典 STVニュース報道
実はこの交差点、町民の間では何か込み入った事情や複雑ないきさつがあるようだ。ツイッターで指摘されている。
新十津川のちょっと変な信号交差点で死亡事故。点滅でなくて普通にすれば良いのに。
— uemura_yuki飛ぶパグ (@jyukochodai) March 18, 2020
新十津川のちょっと変な信号交差点で死亡事故。点滅でなくて普通にすれば良いのに。
“変な信号交差点”および、”点滅ではなく、普通にすればいいのに”と指摘する投稿。そして、これに対するレスポンスが衝撃だ。
おそらくこの(1)の往復交通量が満たないので設置できないかと感じます(-_-;)
町民からしたらあそこの交差点は危ないものとして小学生から教わっているのであーあって感じです笑 pic.twitter.com/QrOlSmgq3p
— だいきち (@Dai_Rumion) March 19, 2020
町民からしたらあそこの交差点は危ないものとして小学生から教わっているのであーあって感じです笑
あーあって感じらしいのだ。これは衝撃だ。いや、衝撃的なのはそこじゃなくて、この場所は地元の新十津川町民の間では危険な交差点として、子どものころから教えられていたという部分だ。もちろん筆者がかってに言っているわけではなく、ソースは上記に明示したとおりだ。
まとめ
雪解けが進むと速度も出したくなるし、春の陽気で気もゆるむ。しかし、はやる気持ちは抑えて安全運転を敢行したいものだ。
交通違反の画像の出典 http://www2.famille.ne.jp/~mst-hide/back9/140814.html
新十津川に限らず、農村地帯の裏道はみんな当たり前のようにビュンビュン飛ばすから、本線のわき道に潜む覆面パトカーやレーダー&レーダーパトカーには絶好の狩場。
納車された喜びのあまり、ルンルン気分で飛ばす若い女の軽自動車がいくつも餌食になっている。
2019年から2020年にかけて道警交通機動隊では210系クラウンアスリートを順次導入しており、道内各地で出没し活躍していた5台のレガシィ覆面も2020年限りでの現役引退となる予定だ。そのあとゲタ車として所轄に再配備となるのだろうか。